さて、Vol. 3まで来てしまいました。大規模な入れ替えが進んでいるので仕方がないですね。なぜ新しいものを書いているのかというと、2022年のUSNAおよびNROTC卒業生の初任配属艦決定の折、2022年2月現在はサンディエゴにいるUSS Shoup (DDG 86)が横須賀配備として分類されていた(昨年はサンディエゴに分類)からです。近く移ってくるのでしょうか。
今回は手短に、USS Shoupを前回Vol. 2のチャートに落とし込んでみようと思います。判別に用いる箇所の詳細については前回をご覧いただければと思います。
USS ShoupはSLQ-32(V)6搭載のフライトIIA艦ということでUSS Dewey (DDG 105)と被ります。ここはマストトップDFアンテナの種類(過去記事参照)や横須賀ではUSS Deweyのみ装備するAN/SEQ-4 ODIN (これまた恐縮ですが過去記事参照)の有無で判別できます。
ところが注意したいのが、昨年末から今年にかけて行われたUSS Rafael Peralta (DDG 115)の改修でSLQ-32が(V)2から(V)6に更新されたことです。USS ShoupとUSS Rafael Peraltaの見分け方は、衛星通信アンテナに注目するのがよいでしょう。
前部煙突の前側に設置されている2つの衛星通信アンテナ(のレドーム)に注目していただけるとわかりやすいですが、両方とも違うものを使っています。特に艦橋前とセットで設置されているアンテナ(図の下段の比較)はUSS Shoupは、たらい型のOE-82C、対してUSS Rafael Peraltaは球型のレドームを持つOE-570 (おそらく)を装備しています。
さて、これですっきりと横須賀配備(されるであろう)駆逐艦および巡洋艦のアンテナからの判別が一通りできるようになりました。最後にチャートです。
ちなみに同じくNROTCの配属表(NROTC Ship Selection, 2022. 03. 02アクセス確認)を見ると、USS George Washington (CVN 73)がRCOHを終えて2023年中頃に再度横須賀に戻ってくる計画のようです。ということでUSS Ronald Reagan (CVN 76)は本国へ帰ることになるのか、ジョージ・ワシントンと一緒にF-35Cの飛行隊が岩国にやってくるのか、と気になることは尽きません。