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米海軍は無人機をどう使うのか: UxS IBP 23 その3

orca-oruka.hatenablog.com

 前回(↑)前々回とは変わって、人が乗ったものについても紹介しましょう。

 一つ目はSeahawk。とはいってもヘリコプターではなく無人水上艦です。しかし今回は数人が乗り込んでいました。その目的は無人航空機V-BATの運用のようです。Seahawkは三胴のひとつひとつは非常にスリムな形状をしているため大型艦の飛行甲板のような広いスペースは取れませんが、ここで離着艦できるのならば運用可能な艦船はかなり多いことでしょう。

 また、艦中央部にV-BATのためと思われるコンテナを搭載しており、いつもの通信アンテナ盛り盛りの様子とは大きく雰囲気が変わっているのも見ていて面白いですね。

Seahawk艦上で準備されるV-BAT (VIRIN: 230503-N-DN347-1032)

 また、CCA (Combatant Craft Assault)と呼ばれる小型艇に乗った特殊部隊がRQ-20 Pumaを飛ばす様子も公開されています。こういった小型艇が基地から離れて運用するにはドックを有する揚陸艦やESBのような大型艦が良いコンビになるでしょう。

CCAから飛び立つRQ-20 (VIRIN: 230503-N-GR718-1093)

 そして揚陸艦とコンビになり得るアセットの登場はこれだけではありませんでした。前回紹介したT38 Devil Rayですが、サンディエゴでなにやら曳航している様子が撮影されました。

 ここで曳航されているのは、UUVとそれを載せる運搬用の「そり」です("sled"と呼ばれる)。このそりはLTV-38 (Large Training Vehicle)というUUVを揚陸艦から発進させるのに使ったものによく似ています。しかしこのUUVはLTV-38ではなく、何なのかというとおそらく2015年に撮られたというこれなのでしょう。

USS San Diego (LPD 22)のドックで"sled"に乗せられているLTV-38 (VIRIN: 210708-N-AJ460-585)

2015年、NUWC Keyportの試験に供されたというLDUUV (VIRIN: 210603-N-CD227-003)